国債利回りは「国債を購入してから、償還されるまでに得られる利益が、1年について何パーセントになるか」を計算するものです。
利益というのは、受け取ることのできる利息もありますし、購入価格や売却価格などによっては売買差益などもあります。
これらを全て考慮したうえで、利回りが決まるのです。
もしも、償還までの期間が同じで、固定金利の国債があるとします。
しかし、国債の利率は金融市場の動向などを受けて「募集価格」「表面利率(額面金額に対する利率)」が決定されますので、「償還までに得られる利益は、国債ごとに異なる」という面もあります。
債券市場で国債が流通しており、売買される金額が需要と供給の関係から決まることになりますので、国債に書かれている額面金額とは違う価格で、取引をされることも、非常に多いです。
このため「国債利回り」は、常に変動することになります。
さて、「利回りの良い投資」を行おうとすると、元本割れのリスクなどもついて回ることになります。
国債のような、よほどの場合でない限り、元本割れが起こりにくいと思われる商品では、「利回りが良い」といっても限界がありますが、それでも「安全性の高さ」という大きなメリットがあります。