「国債」とは、「国がお金を借りました。いつまでに返します。利息はこれだけつけます」という約束事を書いた「借用証」のようなものです。
「基本的には、貸したお金は返してもらえる」というのが、世の中のルールで、国債の場合には「国がお金を返す」という事になります。
個人向け国債は、銀行を通して購入する人が多いので「定期預金をする」ような感覚でいる人も多いでしょう。
ただ、私たちが「銀行にお金を預ける」のとは違い、銀行は「国債を売っている」だけで、私たちが購入したお金は「国」に届くことになります。
個人向け国債の特徴として、価格の面で、一般の国債よりも購入しやすいというメリットがあります。
債券市場では、個人向け国債を売買することができませんので、個人向け国債を手放したい場合には、国に買い取ってもらうか、自分で買ってくれる人を見つけるか、しなければなりません。
一般の国債とは違い、個人向け国債は「売買をして儲けを出す」という種類のものではなく、満期まで保有して、利息を受け取ることで利益を出すものです。
「すぐに必要となるかもしれない資金で、個人向け国債を買う」よりは、「少しの間、動かす予定のない資金で、個人向け国債を買う」ほうが、安心感はありますね。